《アイヌ民族》

野中 星w
【蝦 夷 地 併 合】

蝦 夷 地 併 合

〔&w〕

 明治維新までの北海道には、渡島半島の松前領、日本海岸の庄内、秋田領、太平洋岸の津軽、南部領等があったが、内陸部のほとんどは蝦夷地(アイヌの土地)となっていた。これはもちろん、侵略者の勝手な領有と区分であったが、それでも江戸幕府は、一応内陸部を「アイヌ民族の土地」として認めていたのである。ところが、天皇制近代国家の出現は、これをその根底から否定した。すなわち、明治六年の「地祖改正条令」を発令するにあたって、蝦夷地を持ち主のない土地(無主地)として、天皇の財産としてしまうのである(蝦夷処分)。
 もともと、アイヌ民族には土地所有の観念はなかった。部族間のイオロ(猟区)はあっても、これは人間の土地ではなく、あくまでもカムイ(神)のものであった。カムイに守られながら、アイヌ人はこのイオロで自由に猟をすることができたのである。それはアイヌ民族の生存の権利であった。
 しかし、明治政府はこのアイヌ民族の生存の権利を完全に否定し、すべての土地を勝手に没収したのである。ここからアイヌ民族の決定的な不幸が始まる。すなわち、松前藩の重圧から解放されたはずのアイヌ民族の背には、明治政府による「民族根絶」という、より徹底した、強力な重圧がのしかかってくるのである。
(『アイヌ民族抵抗史』 新谷行 三一書房 より)


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