野中 星
【2009(平成21). 9. 5 〔朝日新聞より抜粋〕 ウイグル 漢族ら数万人デモ 異例の地元政府批判】
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中国新彊ウイグル自治区ウルムチ市で３日、数万人の漢族住民らがデモをした。４日も続いたため、武装警察部隊が催涙ガスを使って鎮圧に当たった。
新華社通信などによると、きっかけは同市内で続発する注射針を使った「連続通り魔事件」への政府の対応に対する不満で、住民らは公然と地元政府に対する批判の声を上げた。
言論統制が厳しい中国で、集会やデモで政府批判をすることはきわめて異例。７月の騒乱以降、漢族とウイグル族との感情的な対立が深まっていたが、政府や共産党への批判へと発展した。10月１日の建国60周年記念式典を控え、さらに緊張が高まる可能性があり、体制を揺るがす事態になりかねない。
地元当局者によると、７月の騒乱以降、ウイグル市内では電話やインターネットの規制を続けている。地元政府は「通り魔事件」についても詳細を公表しなかったため、情報不足が住民らを不安に陥れ、過激な行動に結びついた可能性がある。
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