《新聞・雑誌記事より》

野中 星w
【2009(平成21). 8.23   〔朝日新聞《風》より〕 冷淡な世界 ウイグルの嘆き】

〔&w〕

 中国新彊ウイグル自治区で起きた騒乱から間もない7月8日。東京・元麻布の中国大使館前に在日ウイグル人らが集まり、ウルムチでの中国当局の暴力的な対応に抗議するデモ行進を始めた。
 「子供たちを殺すな」
 「我々だって人間だ」
 涙ながらに訴える人々の中に、ウルシャングリさんがいた。東京で中国語を教える40代の女性である。
 カザフスタンとの国境近くの街に生まれ育った。小学校から大学まで、漢族と一緒に漢語教育を受けた体制内エリートのひとりだ。胡錦濤(フーチンタオ)国家首席の出身母体である共産主義青年団にも参加した。
 しかし今回、同胞が漢族の群衆に殴られ、死んでいく映像を見て身震いした。「人間扱いされていない」
 就職したウルムチの政府機関で、100人以上の職員のうちウイグル人は3人だけと知った時の驚き。職場の政治学習会で「ウイグル族やつらが」と吐き捨てた漢族の同僚の表情。色んなことを思い出した。「民族の自尊心」が、これ以上踏みにじられるのに耐えられなかった。
 だが、この日のデモに参加した同胞は、たった7人。日本にはウイグル人が千人近くいるが、遠く祖国を離れてはいても、中国当局に目をつけられ故郷の家族に迫害が及ぶことを恐れているのだ。
 「自由の国にいる私たちが声を上げずに、だれがウイグルの思いを伝えるのか」。ウルシャングリさんは気丈だったが、濃いサングラス姿に隠しきれないおびえが見えた。
 来日した亡命ウイグル人評論家カイサル・アブドゥルソル氏は「中国当局はウイグルの文化や誇りを守ろうとする者までもテロリストと呼び、敵に仕立ててきた」と指摘した。2001年の米同時多発テロ以降、大国が「対テロ戦争」で結託したことが、そういう状況を許したという。
 ウルムチのデモでは、中国国旗を掲げたウイグルの若者たちがいたと聞く。銃弾に倒れ、連行された中にも、中国政府が敵視する「テロリスト」ではなく、ウルシャングリさんのように「漢族と平等に生きたい」と願っただけの若者もいたはずだ。
 だが、ウイグルに対する世界の関心は薄い。昨年のチベット騒乱で、欧米の首脳らが北京五輪開会式のボイコットにも言及するなど、強い中国批判をしたのとは対照的だ。「我々がイスラムだからか」。ウイグルの人々は不信を募らせている。
 中国当局によるウイグル弾圧を黙認する主要国を、カイサル氏はこう皮肉った。
 「我々と同じ数のパンダが死んだら、世界はこんなに冷淡ではないはずだ」
〔林 望〕



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