野中 星
【普天間 首相は辞任より努力 <2010.05.15> 〔朝日新聞〕】
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┃ 野中 星 ┃
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│ 大学院生 │
│ 木村 一紀（48歳）│
│ 京都市 左京区 │
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普天間移設問題で鳩山由紀夫首相が約束していた５月末決着が難しくなった。野党は首相の辞任を求め、マスコミも責任追求の論調が見られる。しかし、私は、首相は辞任の必要はないと考える。これは失政のたぐいではなく、首相が交代したところですべてが解決するわけではない。
首相が職にとどまるべき最大の理由は、国政の政治主導の確立がまた頓挫してしまうことにある。
前政権では、わずか３年で首相が３人も交代し、継続して政策を実行する体制が確立できなかったことが政治主導の実現を阻んできた。自らを「愚かな総理かも」と述べたように、決着していた問題をひっくり返し、誰が見ても困難な問題を期限を切って約束したことは首相の失敗であった。
しかし、政権交代後に前政権の公約を踏襲すれば逆に公約違反と責められたであろう。これまでの努力は公約実現のプロセスだと理解できる。期限までに決着できなかった場合は率直に謝罪して、引き続き解決に向けて地元や米国と交渉を継続することが首相の責任の取り方だろう。
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