野中 星
【忘れてはいけない アイヌへの侵略 <1990. 4.25> 〔北海道新聞より〕】
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┃ 野中 星 ┃
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自分の街を創ってみない
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北海道新聞『読者の声』
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│ 会社員 │
│ 丸箸 延江（24歳） │
│ 旭川市 │
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一日のこの欄に掲載された、道下純子さんの「アイヌ民族収奪日本人忘れるな」を読み、同感いたしました。もともと北海道はアイヌのものでした。といういい方は間違いだとしても、先住民だったことには違いありません。それを日本人が力で取り上げてしまいました。数的にも戦力的にも日本人の方が強かったからだと思います。そして、自分たちの都合の良いようにつくり変えてしまいました。私たちが住んでいるこの北海道にも゛侵略゛があったわけです。
そのころ、和人の方が進歩していたでしょう。だから、何も手を加えられていなかった土地を開拓しました。しかも、それは無理やりつくったのです。そして、アイヌ民族の住む場所を奪ったのです。
昔、旭川にアイヌ学校があったそうです。日本人の子供たちとアイヌの子供たちを、同じ学校に通わせると差別され、いじめられたために、別々にしたと聞きました。子供たちの間だけではなく、大人たちも同じだったそうです。海産物に恵まれ、広い土地の北海道は日本人にとって、とても魅力的であったと思います。だからといって、アイヌ民族を押しのけていいはずがありません。
日中友好協会の旭川支部長さんは、こういいます。「他国に一歩でも無断で入り、田畑を踏み荒らし、花一本ちぎったとしても、それは侵略です」と。
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