【2009(平成21). 9.20 〔朝日新聞より〕 『カナダ先住民の生み出す美』展】
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カナダ先住民の生み出す美
自然への敬意くっきり
雄大な自然に恵まれたカナダには今も約１２０万人の先住民が住む。彼らは先史時代から自然と共生してきた。大阪の国立民族学博物館で開かれている「自然のこえ 命のかたち――カナダ先住民の生み出す美」展では、先住民の儀礼や生活用具、衣類、芸術作品が約５００点展示されている。すべてに自然に対する敬意が感じられる。
極北に住むイヌイットの雪めがねはセイウチの牙でできている。北西海岸先住民による版画にはシャチやクマ、サケが朱と黒の幾何学模様にデザインされついる。岸上伸啓・同博物館教授は「自然と人間との関係がモノに反映されている。カナダ先住民の現状や環境問題も感じ取ってほしい」と語る。
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